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またGLONASSは、GPSと同様に標準測位サービス(CSA:The Channel of Standard Ac−curacyでありGPSのSPSに相当)と精測サービス(CHA:The Channel of High AccuracyでありGPSのPPSに相当)があり、ICA0が民間航空として受理したのはGLONASS/CSAサービスである。以下にGPSとGLONASSの比較を示す。

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またGPSとGLONASSとの座標系WGS−84からPZ−90への変換式の例について報告があり、予測パラメータにおける測定誤差についても分析発表があった。この分析によればかなり誤差が小さくなっていることがわかる。
GLONASSの周波数は、電波天文及び衛星移動業務用の周波数と重なっており、2005年までに妨害干渉を回避するため周波数を移行する計画である。
3.1.1.4.3 ワーキング・グループCの審議概要
このワーキング・グループの主な作業項目は「長期的GNSS(Longer−tem GNSS)のSARPs案」を作成することであるが、WAAS,MSAS,EGNOSの中期GNSSがまだ実現化していない等の理由により討議の期間が、2〜3日の限定したものとなった。また今年の11月に第一回の法律及び技術専門家パネルがモントリオールで開催されることになっており、このワーキング・グループの検討結果が報告されることになった。長期GNSSは基本的には、中期GNSSのGPS,GLONASS,SBAS,GBAS,ABAS等のコンビネーションをエレメントとして進展していくものであり、移行についての充分な考慮が必要であるとしている。
また長期GNSSのアーキテクチュアの話題にふれ、米国が次世代のGPS(BLOCK 2F)で計画している民間用の第二GPS周波数について討議があり、新たな将来の可能性について評価し、これを歓迎した。
3.1.1.4.4 ワーキング・グループDの審議概要
ワーキング・グループBの検討項目のうち、GBAS(地上型補強システム)に関するSARPsについて検討が進められた。このワーキング・グループにおいては、NABS(Navigation Augmentation Broadcast System)のSARPs案を作成するものであり、性能特性、NABSの電波特性、地上モニター機器、機上データ受信機器について検討された。以前はNDBSと称されていたが、略号が紛らわしいとの指摘がありNABSに変更された。
(1)周波数候補
VHF,Lバンド、Cバンドが以前からの会議で候補として決定されているが、オーストラリアからの強い要請によりDMEバンドが対象として追加されることになった。DMEバンドの使用については、複数の参加者から、極めて多く利用されている航法システムであること、他

 

 

 

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